医療ソーシャルワーカー

 

※25卒向け採用は現在新規受付を停止しております。※

医療ソーシャルワーカー

仕事内容

 大道会には、医療ソーシャルワーカー(以下、MSW)を配置している施設が4つあります。急性期医療・回復期リハビリテーション・障害児リハビリテーションを担う森之宮病院、地域医療・回復期リハビリテーション・障害者リハビリテーションを担うボバース記念病院、地域住民の在宅復帰および在宅療養支援を担う介護老人保健施設グリーンライフ、そして脳性まひ等(小児期からの傷病による)肢体障がいのある子ども及び大人の患者さんに対してリハビリテーションなどの医療を提供する兵庫県立障害児者リハビリテーションセンターです。
 それぞれの施設でMSWが行う共通の業務は、受診者・利用者の生活支援です。病気やけがに関連して起こる心理社会的問題について、受診者・家族が主体的に解決できるよう援助していくのが、私たちの仕事です。救急受診などに伴う突発的な相談依頼への対応の他、リハビリテーション等を希望される方への支援は、入院・入所の相談対応から始まり、受入れ決定後のインテーク面接、入院・入所中のあらゆる相談への対応(社会資源の紹介を含む)、退院支援などを行っています。退院・退所後も、引き続き通院や通所でのかかわりをもつことが多いボバース記念病院やグリーンライフでは、入院・入所時に担当した方と何年もお付き合いさせていただくケースも少なくありません。
 その他、病院では、「患者サポート体制」といって、受診者・家族からの病気に関する医学的な質問や、生活上・入院上の不安等、様々な相談に対応する窓口としての機能を医療相談室が担っています。そのため、受診者・家族からの苦情・ご意見を含む相談があれば話を伺い、関係部署と連携して対応していきます。
 上記のようないわゆるミクロ領域のソーシャルワークは、どの施設でも共通して行っていますが、他にもそれぞれの施設の機能に合わせた特色のある業務を行っています。

 森之宮病院では、地域の会議への参加や脳卒中医療連携ネットワーク等のネットワーク育成の基幹的な役割、スマートエイジングシティの理念を踏まえたまちづくり協定に基づくまちづくり、職能団体と連携した公的機関への働きかけなど、メゾ・マクロ領域のソーシャルワークを実践していることが特色です。

 

 ボバース記念病院では、入退院の調整にかかわる「予約入院管理業務」や、他院への受診調整等を行う「地域医療連携業務」、院内で実施している介護保険事業や障害福祉サービスに関する業務も担っています。

 

 グリーンライフでは、地域に根差した施設として認知されるよう、地域住民との交流や、他のサービス提供機関へ出向いて連携を図る努力も行っています。

 大道会では、法人内の各施設を異動により経験できる仕組みもあります。それぞれの施設のソーシャルワーカーは事あるごとにそれぞれの施設の状況を共有し合い、ともに相談し合いながら、質の良いソーシャルワークを皆さんに提供できるよう取り組んでいます。

教育体制・キャリアパス

 大道会では、社会福祉士がその知識を活かしてソーシャルワークを実践できるよう日々のスーパービジョン等を通してサポートしています。なお、各種研修の受講を支援するなど、学びたい人を後押しできる体制があります。

院外研修

 初任者には、大阪医療ソーシャルワーカー協会の初任者研修の受講を勧めています。現場で活用できる知識を習得できるほか、他院のSWとのグループワークなども体験でき、ピアサポートを得ることができます。その後も経験に応じたスキルを学べるように院外研修の受講を勧めています。なお、経験者は院外研修の講師も務めています。


研修実績は下記をご確認ください。

大道会研究業績

年報

 

院内研修

 入職時は、法人全体の集中研修が5日間あり、法人職員に必要な基礎知識について学んでいただきます。その他医療職として必要な知識は、適宜開催される研修会(医師・看護師・セラピスト・薬剤師等の各専門職による講義)にて自己学習できる環境があります。
 

部署内研修

 法人内の各機関で機関の特色に合わせた研修(OJT)を行っています。
 森之宮病院では、SW企画による勉強会、他機関見学、院内外の研修参加者による伝達講習会などを実施しており、積極的な学びをサポートしています。

 

先輩の声①

森之宮病院診療部医療社会事業課
医療ソーシャルワーカー

担当している業務について教えてください。

 患者さんやご家族が抱える心理社会的な課題の解決に向けて、お気持ちに寄り添いながら状況を整理し、安心して療養・地域生活を過ごしてもらえるよう支援しています。具体的な業務としては、入院相談、患者さん・ご家族との面談、院内スタッフとの情報共有・協議、支援プランの立案、関係機関との連絡調整など行なっています。また、院内だけでなく、地域の医療機関や開業医の先生方、介護事業所・施設などの関係機関とも連携を取っています。

大道会に就職したきっかけを教えてください。

 前職で学会に参加した際、森之宮病院の医療相談室で活用している「SVシート」という課内ツールについて発表されており内容に関心を持ったことがきっかけです。MSWとしてより良い支援が行えるよう、課員自身でツールを作成・改良している姿勢に刺激を受けました。また、森之宮病院は355床のベッド数に対し、医療ソーシャルワーカーが10名以上おり、病院・法人から専門職として必要とされている職場だと感じ、大道会・森之宮病院で働きたいという気持ちが強くなりました。

仕事のやりがいはどのような点ですか?

 患者さん・ご家族の中には、急な病気や怪我で様々な生活課題に直面し、不安を抱えたまま療養生活を送っている方もおられます。患者さん・ご家族が今後の地域生活を自分らしく過ごせるよう、ご希望や悩みをお話していただける信頼関係が築けたときに専門職としての責任とやりがいを感じます。また、悩みや課題を解決できた時の患者さん・ご家族の安堵感や安心感を共有できると、私自身も嬉しくなります。他にも、他職種とのチームアプローチの中で、専門職としての価値観や視点が異なりジレンマに感じることもありますが、協議し支援の目標を共有して課題解決に取り組めたときの達成感はこの仕事の醍醐味の一つだと思います。

職場の雰囲気はどうですか?

 明るく相談しやすい雰囲気だと思います。教育体制も整っているため、バイザーとしての悩みや課題も上司が相談にのってくれます。課員それぞれも、より働きやすいように工夫しようとする姿勢が自然と身についているような職場です。また、業務外での交流もあり、歓迎会や新年会など、相談室内で食事をする機会があり、プライベートな話などお話することで仲が深まり、業務でのコミュニケーションも取りやすくなります。一日の仕事が終わって部署に戻るとホッとできる場所だと思っています。

 

仕事で苦労した経験はありますか?それに対してどのような工夫をしましたか?

 患者さん・ご家族との面談や院内外の他職種と連携を取る中で、自分が伝えたい事を相手に理解してもらえるようなコミュニケーションを取る事の難しさを日々感じています。まずは自分の考えを整理し言語化する事、そのうえで相手の立場や考え方に合わせた伝え方をする事、が求められていると思います。考えがまとまらない時は、状況を整理するためのツールを活用して、MSWとしてどのような事をしっかりと伝えていく必要があるのか振り返るようにしています。また、自分一人では整理できない場合、上司に相談しています。

今後の目標を教えてください。

 MSWとして働き始めて8年目になりますが、患者さん・ご家族が抱える課題や課題に対する感じ方・考え方はそれぞれ異なるため、個別性を尊重しながら専門職として根拠を持った支援を心掛けています。また、部署の中堅どころとして部署内の課題の発見や解決策を考えるなど貢献していきたいです。そして、忙しい時こそ笑顔と心の余裕を忘れずに、これからもMSWとして働き続けたいと思えるような雰囲気や環境づくりをお手伝いしたいと思っています。私自身、今年産休・育休をいただいた上で復帰を目指していますが、職場には子育てをしながら仕事を続けておられるママさんワーカーもおられるので心強いです。

就職希望者へのメッセージ

 医療ソーシャルワーカーは決して一人でできる仕事ではなく、院内外のたくさんの方々と連携を取りながら一緒に患者さん・ご家族を支援していきます。その中で、立場の違いや価値観の違いに悩むこともありますが、そんな時こそ課員同士で相談し合え一緒に乗り越えようとしてくれる心強い職場です。
 森之宮病院の医療ソーシャルワーカーとしてぜひ一緒に働きましょう!!

 

先輩の声②

ボバース記念病院診療部医療社会事業課
医療ソーシャルワーカー

担当している業務について教えてください。

 受診・入退院の調整とケースワークを担当しています。患者さんが病院を受診・入院されるときはいろんな疑問や心配を持たれていることが多くあります。患者さんのご希望や思いを聞き取りながら状況を整理し、院内や地域の関係機関と連携しながら患者さんが安心して生活できることを目指します。

大道会に就職したきっかけを教えてください。

 医療分野をフィールドに、ソーシャルワークの経験を積みたいと思いMSWを目指しました。それまでは福祉施設で働いていました。そこでは医療機関との関わりも多く、生活における医療の重要性を感じていたため、以前から医療分野には関心を持っていました。
 大道会のことはホームページで知りました。採用情報のページにMSWの業務内容や現場の人の声など丁寧に書かれていたので興味深く読みました。採用面接の時に面接官から、MSWが配属された初期の頃のことや、MSWが法人にいる意義を教えていただきました。法人として、MSWが必要な職種と考えられていると感じ、また大道会には医療ソーシャルワークにおいて長年の取り組みがあることを知り、ここで一緒に働いてみたいという気持ちが高まり就職しました。

仕事のやりがいはどのような点ですか?

 患者さんが体調の変化等で生活に不安を感じたときや、退院するときは新たなスタートを切る時でもあると思います。病気や障害などによる変化は、患者さんやご家族にとっては大きな不安を伴います。その時に患者さんやご家族が「大丈夫」と思えること、その後の生活を前向きに迎えられることが大事だと思います。揺れる気持ちに寄り添う中で患者さんやご家族の気持ちの変化を感じた時や、生活に見通しが持てて安心していただいた時がやりがいを感じる瞬間です。

職場の雰囲気はどうですか?

 職場環境としては、ボバースには現在私を含めて3人のMSWがいます。それぞれに担当する業務が多く、常に在室しているわけではないのですが、困ったときはしっかり相談させてもらえるので、積極的に動くことができます。 また、日々の業務の中で医師や看護師、セラピストなどいろんな職種のスタッフと直接関わる機会が多いため認識を共有しやすく、連携がとりやすいよい雰囲気です。それぞれの立場から患者さんをサポートし、患者さんと各職種のスタッフとのやりとりが丁寧に行えます。安心して退院していただけたときに、達成感を共有できるのもいいところだと思います。

 

仕事で苦労した経験はありますか?それに対してどのような工夫をしましたか?

 医療や高齢者福祉に実践で携わるのは初めてだったので、まずは基礎知識を得ながら、現場のスピードについていくことが大変でした。患者さんそれぞれ病状や生活環境が違います。また、退院後にはこれまでと違った生活を迎える方が多いです。知識も経験も浅い中で、患者さんやご家族にとって、どんな情報をどのように提供したらいいのか、本当にそれがベストなのかといつも迷います。そんな時は先輩や各職種のスタッフに相談したり、実際に患者さんに情報を提供した後にフィードバックを行いアドバイスをいただきます。 そのため、自分でどう感じ考え動いたかを常に意識して、自分から発信するようになりました。

今後の目標を教えてください。

 MSWとして入職して1年経とうとしていますが、今は経験から学ぶことだと思っています。積極的に動くことで、患者さんやご家族をはじめ他職種のスタッフ、地域の社会資源との関わりが生まれ、学びや今後の連携につながっていくと思います。医療は生活に必要なものですが、入院生活と在宅生活は別のものだと思います。患者さんは治療が終わったら、もしくは継続しながら自分の生活へ戻っていきます。ボバース記念病院が社会とつながり、患者さんが地域の中で自分らしく生活していくための橋渡しができるよう、力をつけていきたいです。

就職希望者へのメッセージ

 病院において、医療職でもなく介護職でもない、社会福祉士にどれほどの仕事があるのだろうと思っていましたが、毎日仕事はたくさんあり、一年間があっという間に過ぎました。 病院は高齢や障害など、福祉との関わりの多い現場です。その分広い知識を求められますが、自分の仕事が結果につながるやりがいのある仕事だと感じています。これまでは福祉施設にいたのですが、身に着けた知識や経験や感覚に助けられることは多々あります。また、新しい経験ができるので毎日楽しく働いています。

 

先輩の声③

介護保健施設グリーンライフ事務サービス部地域課
支援相談員(MSW)

担当している業務について教えてください。

 グリーンライフには、大きく分けて「入所」「短期入所」「通所リハビリ」の3つのサービスがあります。それらのサービスを希望している方々のニーズや困っていることを受け、前方支援として利用につなげるための面談や調整等の相談業務を行い、ご本人・ご家族、他機関とグリーンライフをつなぐ役割を担っています。後方支援として、施設ケアマネジャーなど多職種と連携・調整を行い、退所調整も行っています。また、グリーンライフのMSWは、施設の顔としてボランティア業務や外部への広報活動にも取り組んでいます。

大道会に就職したきっかけを教えてください。

 正直、就職活動の時点ではMSWになって具体的に「こんな支援がしたい」とまで考えることができていませんでした。「人と関わる仕事がしたい」「人に寄り添い力になることができる仕事がしたい」と強く思いながら就職活動を行っていました。そんな時に大道会の採用にたどり着きました。大道会の大きな特徴のひとつが「リハビリ」ですが、それだけではなく、「地域」を大切にしています。これまで築きあげてこられた地域との関係性に加え、全国においても大きな役割を果たしている大道会に目が留まり、応募しました。

仕事のやりがいはどのような点ですか?

 ご本人やご家族から「ありがとう」「助かりました」と言われた時は、やりがいを感じます。時として面談を重ねた結果、残念ながら施設の利用につながらなかったこともあります。それでも、ご家族からその後電話を受け「親身に聞いていただき、ありがとうございました」と述べられたときは、私自身もこれまでの過程は決して無駄ではなかったことを実感することができました。また、言葉に限らず表情や目に見えて家族関係や環境の変化を感じる時も、次の支援につなげようと思うことができます。

職場の雰囲気はどうですか?

 現在、私がいる事務所ではMSWだけでなく、事務員の方や施設ケアマネジャーが同じ空間で働いています。隣の会話が聞こえるくらいの空間だからこそ、気づけることも多く、困っている時に気づいてもらえ、助けていただいています。困難な課題も楽しい話題もみんなで共有し合える職場です。多職種の方々も常に距離が近い環境なので、相談や連携が行いやすいです。

仕事で苦労した経験はありますか?それに対してどのような工夫をしましたか?

 1年目なので自分自身に「経験」がないことに苦労しています。MSWだけでなく、看護や介護、リハビリのことも詳しくないので、知識や情報の共有にもどかしさを覚える事も少なくありません。その中で、課題の整理ができず、ご本人やご家族だけでなく、職員の方々へもサービスが利用できるのに、できないという状況をつくってしまったことがありました。自分の価値観で状況を考えてしまった事を反省し、それからはより一層先輩への報告・相談を行い、時間ができた時はできる限り、ご利用者やご家族、現場職員と関わりを持つことを意識しています。

 

今後の目標をおしえてください。

 まだまだ自分の中でMSWとしての支援の方法が確立されていませんが、大学の実習の時から思い続けてきた「人に寄り添うこと」ができるMSWになりたいと思っています。また、ご家族や他機関の方々が私に「相談してよかった」と思っていただけるような支援を目指します。グリーンライフを利用したいと思っている方やご利用者・ご家族、そして職員の方々の力に少しでもなれるよう多職種連携を大切にしながらひとつひとつの業務に取り組んでいきたいと思います。

就職希望者へのメッセージ

 「できないかもしれない」「向いていないかもしれない」そう感じるときがあっても、周りの職員の方々が必ず助けて下さり、相談できる環境が大道会にはあります。だからこそ、困難な課題に挑戦できる機会もたくさんあります。課題と向き合う時は苦労することの方が多いですが、時間をかけて課題を解決することができた時は、苦しかった時間もすぐに忘れてしまいます。自分ひとりだけではなく、施設全体でひとつのケースに関わっているのだと強く実感することができる場であると思っています。


募集要項

■常勤職員 (介護老人保健施設グリーンライフ)
就業場所

グリーンライフ

※入職後、人事交流により他施設への異動の可能性有り

応募資格

学歴不問

優遇資格:社会福祉士(あれば尚可)

雇用形態

常勤職員

※試用期間3ヶ月あり(試用期間の労働条件は変更なし)

初任給 月給制
経験・能力等考慮の上、当法人規定により優遇いたします。
諸手当 時間外勤務手当・通勤手当 等
賞与 年2回
勤務時間

介護老人保健施設グリーンライフ

(月~土)8:30~17:15(休憩時間60分)

 ※土日それぞれ月に1回程度出勤あり

 ※土日出勤分は平日に振替休日が取得できます

休日休暇

年間休日120日

勤務以外の土曜(上記参照)、日曜、祝日、年末年始休暇、有給休暇

福利厚生・保険 各種社会保険完備
大阪府病院企業年金基金
 
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