課題解決ワークショップ
大道会では、森之宮病院・森之宮クリニックの開設を契機に職員数が飛躍的に増え、2013年には看護師は開院前の約1.5倍、療法士は約2倍になり、それに伴い新人管理職が増加しました。同時に、専門職が中心の管理職層のマネジメント力の増強が急務となりました。そこで、より強固な組織づくりを目指し、そのために必要な問題解決力や論理的思考力を身につけることを目的に、2010年から管理職を対象とした研修である「課題解決ワークショップ」を開始しています。
この研修では論理的思考力などの手法を使って、課題発見から分析、解決策の立案までを学んでいます。現在は受講者の中から選ばれた10名の職員が法人内の認定トレーナーとして選抜され、1年間のトレーニングを経て、講師として研修を実施しています。
さらに、この4日間の研修で学んだ論理的思考力や分析ツールを実際の業務でも使えるように、受講してから半年後に2時間の「課題解決ワークショップフォローアップ研修」も実施しています。職場の業務課題をテーマに、業務課題の背景や現状、目標、問題、課題を明らかにし、またその業務課題がなぜ起こるのかをロジックツリーといったツールを用いて分析してもらいます。
研修受講後のアンケートの結果では、「実際に論理的思考力の手法や分析ツールを使ってみることで身についた」、「ロジカルに分析することで現状の課題を整理することができた」、「意見交換をすることで新たな視点を見出せた」、「他施設・他職種との情報交換の場となった」「今後の業務にも生かしていきたい」などのコメントが寄せられ、研修の効果が徐々に表れていることがわかりました。
この取り組みは2014年12月号の日経ヘルスケアの特集「リーダー、育てていますか?~経営支える人材の育成で変革時代を生き抜く~」でも取り上げられました。今後もこのような研修を企画・実施することで、法人の次世代を担う管理職層を強化していきます。