ボバース講習会

近代ボバース概念小児領域8週間講習会

ボバース概念は、脳性まひ児の全人的問題解決アプローチとして、1958年からボバース夫妻により創始され、世界各国の小児リハビリテーション界に多大なる影響を与えました。

我が国では1970年から、梶浦一郎(医師)と紀伊克昌(理学療法士)により、先駆的に大阪の地に導入され、45年にわたる臨床実践を積み重ね、日本全国の障害児療育に寄与して参りました。

本講習会は、ロンドン・ボバースセンターの内容を踏襲しつつ、地域生活を総合的に支援する理念と実績のもと、すべての障害児療育のニーズに応えるため、独創的な臨床実践トレーニング「近代ボバース概念小児領域8週間基礎講習会」として、Bobath夫妻および後継者らが発展させてきたBobath概念の理論と知識背景及び実技を伝達指導し、我が国における小児領域リハビリテーション事業の発展をはかろうとするものである。

尚、上記の講習会修了者には、“International Certification of Bobath Concept Therapist”が授与されます。

2020年度近代ボバース概念小児領域8週間講習会の開催案内

  • 開催日:2020年 10月5日(月)~ 11月27日(金) ※土曜日・日曜日は休みですが、祝日は講習会を行います
  • 主催:社会医療法人大道会
  • 期間:8週間
  • 対象者:小児経験年数1年以上の 理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、医師の有資格者
  • 受講定員:24名
    (申し込み多数の場合は、小児領域臨床経験3年以上の方、基礎講習会未受講の方を優先し、選考の上、決定いたします。)
  • 受講者実績:全国の医療関係者の方々に受講していただいております。(下記表参照)
  • 申込締め切り:2020年 6月30日(火)必着
  • お問い合せ・ご連絡先
    大道会講習会準備室 (森之宮病院内)
    〒536-0025 大阪市城東区森之宮2丁目1-88
    森之宮病院 講習会準備室内
  • 電話 06(6962)6722:福井 薫まで

講習会募集要項(PDF245KB)

申込書(郵送)(PDF129KB)

 

北海道 北海道札幌市立豊成養護学校…理学療法士
北海道立旭川肢体不自由児総合療育センター…作業療法士
東京都 日本工学院専門学校…理学療法士
富山県 富山県高志通園センター…理学療法士
静岡県 静岡県立こども病院…医師
大阪府 ボバース記念病院…医師・理学療法士・作業療法士
泉南市総合福祉センター、東大阪市療育センター、大阪市更生療育センター…理学療法士
社会福祉法人 藍野福祉会 藍野療育園…作業療法士
堺市立南こどもリハビリテーションセンター…言語療法士
兵庫県 砂子療育園、西宮市立わかば園、加古川市立つつじ療育園、明石市立ゆりかご園…理学療法士
和歌山県 愛徳医療福祉センター…作業療法士
徳島県 徳島県立ひのみね整肢医療センター…理学療法士
福岡県 誠愛リハビリテーション病院、医療法人 寺沢病院…理学療法士
長崎県 長崎県立こども医療福祉センター…理学療法士
宮崎県 宮崎市総合発達支援センター、宮崎県立こども療育センター…理学療法士

 

講義の内容

1週目 2週目 3週目 4週目

【講義】

治療概念と原則
Bobath Conceptの基本的考え方
姿勢と運動の分析
脳性麻痺児の基本分類
脳性麻痺の定義
脳性麻痺の発生原因
診断と処方
治療のリスク管理
評価の考え方
評価のための簡単な手引き

【実技】
基本ハンドリング
姿勢と運動の分析
その他オリエンテーションなど

【講義】
正常姿勢制御機構
正常発達(脳の成熟と運動協調パターン)
・胎児から新生児までの各段階
・新生児10ヶ月までの各段階
評価のための手引き(観察と討論)
・痙直型
・アテトーゼ型

【VTR視聴】
姿勢反応・Spastic Quadriplegia・Athetosis

【デモンストレーション】
分類:中等度痙直型
分類:アテトーゼ型

【実技】
促通手技
・寝返り
・這い這い、起き上がり、四つ這い位
・四つ這い、立ち上がり、立位
・歩行、ステップ
BOS,CKP,PKP,DKP
その他治療実習など

【講義】
画像所見から見た脳性麻痺の分類と臨床像
正常発達:各初期反応と異常運動の違い
ボバース概念のための神経生理学理論
分類:NICUを経由した新脳性麻痺

【VTR視聴】
問題解決のためのVTR視聴と分担

【講義+デモンストレーション+実技】
分類:低緊張型
分類:重度痙直型
分類:失調型
RIP,RIPs,TIPs

【実技】
正常発達とその応用 模擬演習
その他治療実習など

【講義】
正常発達:筋、結合組織の発達
知覚、認知ー行為の正常発達
脳性麻痺児の視知覚、認知
ボバース概念のための神経生理学理論
両親への援助とチームワーク
手の機能の発達
脳性麻痺児への手術
体性知覚・認知とADL

【デモンストレーション+実技】
相反神経支配と治療への応用

【デモンストレーション】
脳性麻痺児の視知覚・認知

【ワークショップ】
体性知覚、認知とADL
その他チュートリアル、治療実習など

 

5週目 6週目 7週目 8週目

【講義】
脳性麻痺児の言語、コミュニケーション障害
言語療法における評価と治療概念
食事とコミュニケーションの発達
ボバース概念のための神経生理学理論
両親への援助とチームワーク
遊び
摂食
呼吸と発声
コミュニケーション

【講義+デモンストレーション】
脳性麻痺児の食事

【デモンストレーション】
体性知覚、認知とADL

【実技】
頭部、体幹のコントロール(立ち直り反応とバランス反応)
その他チュートリアル、治療実習など

【講義】
脳性麻痺児の更衣
視知覚、認知障害と言語発達の問題
STその他の問題へのアプローチ
自閉症状と知的障害への対応

【デモンストレーション】
OT治療
Co-Therapy

【講義+実技】
脳性麻痺児の更衣

【実技】
上肢支持、保護伸展、滞空

【デモンストレーション+実技】
摂食

【ワークショップ】
遊び
問題解決
その他症例検討-発表、治療実習など

【講義】
脳性運動障害の内科的合併症と対処法
術後管理と装具
自律反応と随意運動
肢体不自由児施設における療育体制

【デモンストレーション】
Co-Therapy

【実技】
Tapping

【ワークショップ】
問題解決
片麻痺児のADLと遊び
その他症例検討-発表、チュートリアル、治療実習、筆記試験など

【講義】
重症児に対する治療

【講義+実技】
脳性麻痺児の手術後の治療

【デモンストレーション】
OT治療
母子治療

【ワークショップ】
問題解決
その他症例検討-発表、チュートリアル、治療実習、閉会式など

 

 

ボバース概念に基づく成人中枢神経疾患に対する評価と治療(認定基礎講習会)

脳性麻痺の治療と共に脳血管障害による片麻痺や他の類似の神経症状に対する治療として、英国のBobath夫妻が樹立した治療概念をもとに発展してきたボバース概念を伝達、指導する講習会です。
上記講習会は、世界の講習会指導者で組織されたIBITA( International Bobath Instructors Training Association ) の規定に基づき開催され、受講修了者にはIBITA公認の認定証が授与されます。

2023年度ボバース概念に基づく成人中枢神経疾患に対する評価と治療(法人内コース)の開催案内

Aコース 《前期》2023年10月2日(月)~10月13日(金)
《後期》2024年5月13日(月)~5月17日(金)
Bコース 《前期》2023年11月6日(月)~11月26日(日)
《後期》2024年2月26日(月)~3月1日(金)
  • 主催:社会医療法人大道会
  • 期間:計3週間(前半:2週間、3ヵ月後に後半の1週間)
  • 対象者:法人内 理学療法士、作業療法士、言語聴覚士
  • 受講人数:Aコース 8名(法人内職員)、Bコース 8名(法人内職員) 

2024年度も法人内講習会を2コース計画しています。コロナ感染が収束すれば対外的に受講生を募集していく予定です。

講習会プログラム

1~2週目 2週目

【講義】

・ボバース概念 歴史的変遷
・姿勢コントール
・感覚システム
・下行性制御
・中枢神経系の情報伝達
・運動制御における神経系の統合
・運動学習と神経可塑性
・上肢・手の機能
・上位運動神経症候群

【実技】
・立位姿勢の分析と治療
・Stand to sit (Stop standing)
・座位姿勢の分析と治療
・立ち上がり動作(Sit to stand)
・Sit to Supine
・歩行のための足部の治療
・側臥位
・起き上がり
・Standing down
・Backward step
・上肢・手の治療

インストラクターによる治療のデモンストレーション…2例
治療実習…6回
治療実習ケースの受講生発表…1回

【講義】
・運動学習と課題分析
・口腔顔面の治療

受講生全員の課題発表

【実技】
1~2週目の復習

治療実習……5回
治療実習ケースの受講生発表……1回

 

 

2022年度ボバース概念に基づく成人中枢神経疾患に対する評価と治療(法人内コース)の開催案内

Aコース 《前期》2022年9月26日(月)~10月7日(金)
《後期》2023年6月26日(月)~6月30日(金)
Bコース 《前期》2022年11月4日(金)~11月25日(金)
《後期》2023年2月27日(月)~3月3日(金)
  • 主催:社会医療法人大道会
  • 期間:計3週間(前半:2週間、3ヵ月後に後半の1週間)
  • 対象者:法人内 理学療法士、作業療法士、言語聴覚士
  • 受講人数:Aコース 7名(法人内職員)、Bコース 6名(法人内職員)      

2021年度ボバース概念に基づく成人中枢神経疾患に対する評価と治療(法人内コース)の開催案内

Aコース 《前期》2021年11月22日(月)~12月3日(金)
《後期》2022年2月21日(月)~2月25日(金)
  • 主催:社会医療法人大道会
  • 期間:計3週間(前半:2週間、3ヵ月後に後半の1週間)
  • 対象者:法人内 理学療法士、作業療法士、言語聴覚士
  • 受講人数:8名   

過去のプログラム

2020年プログラム

2019年プログラム

2003年プログラム

2002年プログラム

 

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