乳がんと遺伝
乳がんの発症は遺伝的な要因や環境要因(生活習慣、食事、運動、妊娠、出産など)といわれています。
これまでの研究から、いくつかの遺伝子変異が乳がんの発症と強く関連するといわれています。
遺伝が原因で乳がんを発症する割合は約5-10%と考えられており、その原因遺伝子の70%が癌抑制遺伝子であるBRCA1とBRCA2遺伝子であると明らかにされています。生まれつきこの遺伝子のどちらかに病的変異があると、乳がんや卵巣がんの発生が高くなります。
このBRCA遺伝子変異を『遺伝性乳がん・卵巣がん症候群』といいます。
以下にあてはまる場合は、遺伝性乳がんの可能性も否定できません。
- 若年性乳がん(50歳以下が目安)
- トリプルネガティブ乳がん
- 両側乳がん、片側多発乳がん
- 卵巣がん
- 男性乳がん
- 乳がんを発症したことがある。かつ、次にあてはまる血縁者がいる
- 50歳以下で乳がんを発症
- 卵巣がんを発症
- 乳がん、膵臓がんのいずれかを発症(2人以上)
- 乳がんと、下記の1つ以上の悪性疾患(特に若年発症)を併発している家族がいる乳がん患者
- 膵がん、前立腺がん、肉腫、副腎皮質がん、脳腫瘍、子宮内膜がん、白血病/リンパ腫、皮膚症状、大頭症、消化管の過誤腫、びまん性胃がん
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