SAS(睡眠時無呼吸症候群)専門外来
診察時間
※SAS専門外来は予約制となっています。(お電話でのご予約:06-6961-5151)
診察時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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17:00~20:00 | × | × | × | ○ | × | × |
SAS(睡眠時無呼吸症候群)とは
睡眠中に無呼吸や低呼吸が1時間に5回以上生じ、日中の眠気等の症状を伴った場合にSAS(sleep apnea syndromeの略)といいます。
無呼吸で窒息状態が起こるたび、脳は「危ない」と判断して短い覚醒が起こります。このため、睡眠の質が悪化し、日中も頭が重く、猛烈な眠気に襲われます。仕事中や授業中に居眠りするのはもちろん、集中力もなく、交通事故・労働災害につながることもあります。この他、夜間の頻尿、起床時頭痛、インポテンツ等の症状も伴います。正常な睡眠がとれないことによって、ホルモンの分泌異常も見られます。
この病気は重大な合併症を引き起こすことも知られています。睡眠中の無呼吸時に血圧が上昇し、高血圧症、不整脈、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などの病気を招くことがあり、寿命に影響するという報告もあります。
SASは、男性の4%、女性の2%に認められるといわれていましたが、最近の報告ではさらに増え、日本の患者数は400~500万人に達するといわれています。決して珍しい病気ではありません。
当科の特色
当科では、専任の医師がSASを専門に検査・治療を行っています。
診察時間は木曜午後5時~8時と、仕事帰りに便利な時間帯となっています。
城東区や東成区をはじめ、大阪市、東大阪市など幅広いエリアの患者さんが受診されています。
トラック・タクシー会社の簡易検査で発見され、紹介で受診される方も多くいらっしゃいます。「日中眠い」「いびきが大きいと家族に言われた」といった理由で直接受診される方も増えています。
診療の流れ
SAS外来
受診
「眠い」「だるい」「いびきがうるさい」「息が止まっている」といった睡眠時無呼吸症候群が疑わしい症状があったら、当院のSAS外来を受診してください。
SAS外来は完全予約制になります。受診をご希望の方は1度お電話にてご予約をお願いいたします。
簡易検査
携帯型の機械を貸し出し、ご自宅で簡易検査を行っていただきます。
その結果、適応がある場合は、マウスピース治療を受けていただくことができます。
PSG検査
簡易検査の結果、睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合は、医師の判断により1泊の検査入院をしていただき、睡眠や呼吸の状態を詳しく調べます。
治療
PSG検査の結果によって、治療方法が変わってきます。
軽症と診断された場合は、マウスピース治療を受けていただくことができます。
中等症以上と診断された場合は、CPAPと呼ばれる治療を受けていただくことができます。
治療の継続
その後は、通院治療となります。1カ月に1回、当科を受診していただきます。治療効果や合併症の確認などを行います。
マウスピースの場合は、必要なければ、通院は不要です。
PSG検査
PSG検査は、睡眠を評価する検査です。下図のように、電極・センサー類を装着して一晩眠っていただきます。
基本的に1泊2日の入院で行い、無呼吸の程度を判断します。
入院中は、当直技師が終夜、波形のチェック等、患者さんの状態を把握します。この検査は夜間の検査ですので、日中のお仕事に支障はありません。
電極やセンサーなどを体に取り付けて、睡眠の状態を一晩かけて検査します。 |
大道クリニック内の検査室でPSG検査を行っています。 |
マウスピース治療
マウスピースによる治療では、使う人に合わせたオーダーメイドのマウスピースを作ります。 |
CPAP治療
マウスピースによる治療ができない、あるいは治療効果が不十分の場合、CPAP(鼻マスク持続陽圧呼吸療法)と呼ばれる専用の治療器を使って治療を受けていただくことができます。 |
CPAP治療前
気道が開いていないため、呼吸が困難な状態(無呼吸)になっています。
CPAP治療中
マスクからの陽圧によって気道を広げ、呼吸が楽にできるようになります。
CPAP遠隔モニタリング
CPAPの治療において、患者さんが自宅で使用するCPAP装置に内蔵された通機機器を使って、使用データをリモートで確認できるようになっています。
お仕事等で忙しく毎月の通院が難しい方は、医師の診療計画の上、来院されない月は遠隔モニタリングにてデータの確認をいたします。 ただし、3か月に1回、対面診療が必要となります。 遠隔モニタリングにて異常が確認された場合は、医師より連絡をさせていただきます。