お知らせ
東成区認知症ケア実践者の会にて実践発表を行いました
2021.12.25
コロナ禍ゆえオンラインでの発表となりましたが、10月27日(水)に開催された東成区認知症ケア実践者の会にて、あかねを代表して実践の発表を行いました。
この会では、『認知症の方への理解を深めるために』をテーマに、日々認知症と関わる東成区内の事業所が、お互いの認知症ケアの実践を共有し合う場として、年に一度、実践の発表を行っているそうです。
今回、「帰る!」と怒りながら外に出ていかれることが増えていたA様に、以前のような笑顔を取り戻してもらいたいという思いから、A様を実践発表の対象者とさせていただきました。
最初は何をどう進めてよいのか分からず戸惑いの連続でしたが、ひもときシートやセンター方式などを用いてスタッフみんなで話し合いを重ねるうちに、なぜ「帰る」とおっしゃるのか、そのお気持ちが少しずつ見えてきました。また、ご家族にも聞き取りを行う中で、これまで知らなかったA様の人柄を知ることができ、そこから新しいアプローチ方法が生まれ、さらにケアの統一を図ったことで、A様の素敵な笑顔が増えてきたように思います。
今回の実践を通して、これまで私は、Aさんの“問題行動”をどの様にすれば無くなるのか、ということに重点をおいて対応してしまっていたのではないかと感じました。A様の思いやあかねでの過ごしにくさは何なのかを、まず寄り添いながら考えていくことが一番大切であると学ぶことができました。
発表は終了しましたが、A様への支援は続いていきますし、他のご利用者についても“寄り添うケア”を継続していきたいと考えています。
(在宅サービス課 松本)