訪問看護ステーションで活躍する看護師
2015年2月2日
川本リーダー(以下「川」): 元々は、幼稚園の先生になりたいと思っていましたが、ある時TVか何かで小児病棟の特集をしているのを見ていて、これだ!と思ったんです。そこから同じ子どもに携わる小児科看護師に興味を持ったのがきっかけです。 あとは学生の頃から、人として早く自立したいと考えており、看護師なら若いうちからそれが可能だと考えたのも理由の一つです。 |
竹島所長(以下「竹」): 高校時代、友人の入院していた病院にお見舞いに行った際に、てきぱきと働く看護師の姿を見て、かっこいい!と思ったことがきっかけです。 それまでは、看護師という選択肢は考えたことがありませんでしたが、川本さんと似ていますがそもそも「手に職をつけたい」と考えていたので、それを機に、目指してみようと思うようになりました。 |
竹:以前の通信でも触れましたが、学生の頃の実習時より、訪問看護の素晴らしさに惹きこまれ、自分はこれを生業にしたい!と心に決めていたことがきっかけです。 病院(急性期病棟)でのキャリアも積み、いよいよ次のステップとして訪問看護をしている施設を探していた頃、大道会が候補にあがりました。ボバース記念病院は前の職場からも転院する患者さんが多くいらっしゃり、患者さんの機能回復の面で安心して送り出せる病院でした。 そのような信頼のできるリハビリを行っている病院のある法人で働きたいと思い、入職を決めました。
また、前職場で、ボバースアプローチを行うセラピストのリハビリ見学をする機会があった際、「目からうろこ」な経験をたくさんし、ボバースのリハビリ方法に興味をもったのも理由です。 |
川:同じく私も学生の頃の実習時より、いつかは訪問看護をやりたいと考えていました。病院勤務も7年が過ぎ、長い間希望していた訪問看護に挑戦してみよう!と思い立ち探していたときに、大道会と出会いました。
事業所の雰囲気の良さや、社会医療法人であり病院が母体のため安心だと感じられたことが、入職を決めた理由です。
川:訪問看護の利用者さんの多くは自分よりも長く生きて来られた人生の先輩方です。看護を通して逆に自分が、「人生を教えて頂いている」と感じ、感謝することが多いです。 利用者さんのみならず、同僚のスタッフにも「ありがとう」という気持ちを持つことが多くなりました。また、それを相手に素直に伝えることも出来るようになりました。
竹:それを聞くと嬉しいですね。私の場合は、仕事が楽しいと思うようになったことでしょうか。以前の急性期の病棟では、仕事やノルマに追われることが多く、余裕がなかったこともあります。 一人一人の利用者さんときちんと向き合う時間があり、一つ一つの仕事をよく考え、噛みしめることができる訪問看護という仕事が、自分にはとても合うのだと思います。 人としても看護師としても、成長させてくれた訪問看護に恩返ししたい気持ちです。 |
川:午前8:30出社 朝礼&申し送り → 午前中:2~3件の訪問看護 → 12:30~13:30昼休憩 → 午後から:2~3件の訪問看護 →16:30~17:15記録・事務作業 →17:30 帰宅 といった感じです。これは一般的な一日で、業務により前後しますが。
竹:スタッフとしては川本課員とほぼ同じですが、管理職としてはそれ以外に、新規の利用希望者さんの相談受付、利用者さんのリハビリの必要性のアセスメント評価に同行、退院前カンファレンス、会議準備、会議、プレゼンや地域などへも講習へ行くなどといった業務を行っています。
川:『病院看護と訪問看護の違いを理解すること』が大変でした。病院の看護では治療が優先されますが、訪問看護では利用者の方の生活を優先する必要があります。まさに、価値観の再構築でした。
竹:まさしくそれにつきますね。私にとってもそれははじめとても大きなハードルでした。病院での勤務から訪問看護にシフトした看護師は皆、そのジレンマに直面すると思います。この違いに気づき、看護に生かすことがとても重要です。
川:“穏やかな気持ちで関わる”ということです。利用者さんとは、穏やかな気持ちでじっくり向き合うように心がけています。
竹:似ていますが、“やわらかい雰囲気を持っておくこと”と、更には“誠実さ”です。元は見ず知らずの私たちが家に上げてもらうには、信頼を得なければ難しいと思います。 利用者さん、ご家族、他職種の関わりのある方々、全てに対し誠実であることが、信頼を得る第一の方法だと思っています。 |
川:大道会歴5年目になる自身でも、担当の日は正直不安になることがあります。オンコールでかかってくる利用者さんが、自身の担当の方でない場合も対応しなければならないこともあります。 ですが、メイン担当だけでなく、サブ担当も待機してもらっていますし、更には、チームに相談できる体制があるので、どっしり構えていようと思えるようになりました。体制だけに頼らず、自身としても、担当でないオンコールのありそうな利用者さんには事前に同行訪問をさせてもらい、コミュニケーションをとっておくことも心がけています。 |
竹:厳しいようですが、訪問看護をするなら、オンコールはつきものでしょう。ですが、オンコールがどれほど利用者さんの心と体の救いになるかを考えた時に、訪問看護の中で、実は何よりも必要とされ、価値ある業務かが理解出来るようになると思います。 慣れない初めの頃はオンコールの対応は不安だと思います。ですが、私はいつもスタッフに、「貴方の後ろにはスタッフ皆がいるよ。本当に必要なときは、個人携帯を鳴らしてもらってもいいのよ。」と伝えています。もしもの時のバックアップ体制が整っていることは安心してもらえる要素の一つだと思います。 オンコールで駆けつけたときの、利用者さんの安心された表情を見ると、お役に立てている実感が湧きます。これ以上嬉しいことはありません。 |
川:私が在籍する訪問看護ステーションは、なぜか偶然3人以上のお子さんを持つスタッフが多いのですが、育児をしながらもみなさんバリバリ頑張っていらっしゃいます。周りのスタッフの理解もあり、協力体制もしっかりしているので、産休・育休を取るスタッフも多いです。働くスタッフの年齢層も幅広く、20代から順にまんべんなく全世代のスタッフがいますが、実に温厚な方が多く、職場はとても和やかです。
竹:どんな仕事でもその方の心のあり方次第ですが看護師という仕事は、“自身が何のために働くのか”を考えた時に、生活のためだけでなく、自己実現も叶えられる仕事だと思っています。 |
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