第22回リハビリテーション看護講習会を開催しました
2016年2月1日
平成27年11月7日(土)・8日(日)、森之宮病院ウッディホールにおいて、「基礎から学ぶ摂食・嚥下~安全に美味しく食べるために、私たちができること~」をテーマに開催しました。 |
前年度までの講習会と異なる点が、2点あります。1点は、摂食嚥下に着目し、それに関わるスタッフ(医師、薬剤師、歯科衛生士、セラピスト、管理栄養士、訪問看護師、病棟看護師)が総出で講師を担いました。もう1点は、脳卒中リハビリテーション認定看護師、回復期リハビリテーション病棟協会認定の回復期リハビリテーション看護師、慢性疾患看護専門看護師のリソースナースがワーキングチームを組み運営したことです。 |
参加者は、看護師と介護福祉士22名でした。参加者より、「在宅希望の方の食事の援助はとても大切なので、特に『在宅との事例検討』はとても勉強になった」「他職種の摂食への関わりを学べて良かった」「患者さんへの関わり、食事の大切さ、呼吸ケアの方法まで学び、病棟の患者と合わせながら考えることができた」など、講習会での学びを自分たちのケアへ活用できるという感想が寄せられています。 回リハワーキングでは、参加者と共に成長できる講習会の開催に取り組んでいきたいと思います。 |
(森之宮病院 慢性疾患看護専門看護師 西村)
参加者レポート1
今回の講習会に参加して、食べるという行為は、一つの欲求であり「生きる」ことにつながる行為であることを再認識できました。口腔~食道までの構造を理解し食べるという摂食嚥下のメカニズムを知ること、嚥下障害となる原因や疾患を知ること、嚥下障害の問題部位に対する観察点や注意点や看護を知ることが大切であることを学びました。
また、患者さんが安楽に食べるという喜びを感じることが出来るためには、日々どのようなことを観察し看護介入し援助していったらよいのか学ぶことが出来ました。今回の講習会で学んだことを日々の看護に活用し実践していこうと思います。
(森之宮病院 看護部 7階東病棟 大脇)
参加者レポート2
普段、病棟勤務する中で嚥下障害を持つ患者さんと関わる際、安全に食事が取れるよう全身状態を観察しながら日々ケアを実践しています。疾患や障害部位によって摂食・嚥下障害の症状も異なり、なかにはリハビリを続けていても、誤嚥性肺炎を繰り返し経口からの食事を断念せざるを得ないケースを何度も経験してきました。そんな経験を思い出しつつ、今までしてきた看護が正しかったのか振り返りができました。
今回の講習会を通して、患者や家族の「口から食べたい」という思いを尊重し、最後まで諦めずに介入していく大切さや患者さん・ご家族が安心して自宅退院ができるよう早期から退院指導を実施しスムーズに在宅看護へ繋げていくことが看護師の重要な役割であると学びました。患者や家族の思いに寄り添い安全に楽しく経口摂取ができるよう、今回学んだことを実践につなげ援助していきたいと思います。
(森之宮病院 看護部 4階西病棟 平田)
参加者レポート3
回復期リハビリテーションにおける『基礎から学ぶ摂食・嚥下』の講習会に参加させていただき、私が所属する子ども病棟での看護にも共通する学びがありました。
子どもの場合、大人のように完成された摂食・嚥下機能を回復するためのリハビリではなく、食事場面の1つ1つが新たな経験であり、五感などの感性を高め、摂食・嚥下機能を発達させ、食を楽しみながら技術を身につけていく過程を考えると、単に安全な食事介助ではなく大きな意味を持つと実感しました。実際、言葉でのやりとりが難しい子どもの、食がすすまない原因が分からず、援助の難しさを痛感することがあります。
今後は、家族と面会中の子どもが普段見せない表情や変化を観つつ、家での介助方法など積極的に話を伺い、援助に反映させていきたいです。
(森之宮病院 看護部 3階病棟 堀津)
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